ペットショップはいらない!?動物はどこから来て売れ残りの後

どうも、管理人のネコ丸です。
「ペットショップなんていらない!動物たちがかわいそうだ!」
そんな声がたまに聞かれます。
かわいい動物たちが朝から晩まで狭い空間に閉じ込められて、思いっきり走り回ることが出来ない…
確かにかわいそうかもしれませんね。
でも、ペットショップの問題ってそれだけじゃないんですよね。
この動物たちはいったいどこから連れて来られたんでしょうか?
そして、売れ残った動物たちのその後は?
ペットブームという華やかな影に隠れて、悲惨な現状をかいま見ることができます。
ぜひ、知っておいてください。
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動物たちはどこから連れてくるの?
ペットショップの動物たちは、次のようなルートから連れて来られます。
- ペットショップによる自家繁殖
- ブリーダー
- パピーミル(繁殖業者)
自家繁殖というのはペットショップが独自で繁殖・育成している場合です。
動物たちの出自がハッキリしており、ペットショップが責任をもって生体販売をしています。
ブリーダーは動物の愛好家たちで、より良い質の種類を生み出し、維持させていくために繁殖・育成しています。
より良い環境で多額の費用と時間をかけて育てている、まさにプロフェッショナルな方たちです。
そういった良いブリーダーをシリアスブリーダーと言います。
ただし、ペットショップに販売することはほとんどなく、個人にしか販売しないということです。
パピーミルというのは動物を機械のように大量に繁殖させ、売り払ってお金儲けをしている業者のことです。
動物たちは狭くて糞尿まみれの檻に閉じ込められ、少ない餌でかろうじて生きながらえているということです。
そんな劣悪な環境ですから、当然障害や病気をもった動物が多く生まれてきます。
オークションに出品、または直接ペットショップに売っています。
こちらはパピーミルの現状を取材した動画です。現実を知るためにも、ぜひ見ておいてください。
⇒ 犬の販売・繁殖施設/ALIVE映像
ペットショップにいる動物は自家繁殖かパピーミルということになりますが、どちらかを判別する方法はあります。
自家繁殖は出自がハッキリしているということで、実際に親を見せてもらうことです。
ペットショップ側も安心して購入して欲しいでしょうから、それぐらいの要求は聞いてもらえるはずです。
もし、言い訳付けて見せられないとはぐらかすようなら、パピーミルと考えていいでしょう。
他には、動物を購入した後の保証などアフターサポートについても確認します。
保証というのは例えば、購入後1年以内に病気や事故で死んでしまったら、同じ種類の動物を提供してもらえるというものです。
他には格安で診察を受けられたり、飼い方のアドバイスにのってくれる、というところもあります。
あなたの行っているペットショップが、自家繁殖かパピーミルかを必ず確認しましょうね。
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売れ残った動物たちのその後は?
犬や猫には“売れる時期”というものがあります。
生後1~2ヶ月がもっとも売れ時で、生後半年もたつとほとんど売れなくなるそうです。
良心的なペットショップでは、売れ残りの動物たちに次のようなことをします。
- 半値以下にして販売する
- 店員や知人が引き取る
- 譲渡会などに参加して、新たな里親を探す
これらのことはハッキリ言って面倒なばかりか、赤字になって店の経営を圧迫しかねません。
それでも動物たちの行方を最後まで見送るのは、動物を扱う業者としては当たり前のことでしょう。
一方、悪質なペットショップでは、売れ残りの動物たちに次のようなことをします。
- 保健所や動物愛護センターに引き取ってもらう
- メスはパピーミルに引き取ってもらう
- 製薬会社や獣医さんに引き取ってもらう
保健所や動物愛護センターが引き取った動物は、1週間も経過すると殺処分になります。
殺処分の方法は、それはそれは残酷な方法で、炭酸ガスで時間をかけて窒息死させるというものです。
さぞかし苦しみながら、死んでいくんでしょうね。
愛護センターなんて名称ですが、殺処分することが最大の役目ということを知っておいてください。
パピーミルに引き取ってもらうというのは言わずもがな、繁殖用の親にするためです。
その過酷な現状は、先に述べたとおりです。
製薬会社に引き取ってもらうというのは、動物実験のため。
獣医さんに引き取ってもらうというのは、手術の練習台のため。
どちらも人間相手では出来ないことなので、動物で代用をしているんですね。
以前は悪質なペットショップが多かったんですが、最近は徐々にですが良くなっているそうです。
良心的なペットショップと悪質なペットショップの割合がどの程度なのかはわかりませんが、動物たちが非道な引き取り先に渡らないように禁止しているところも出てきています。
売れ残りの動物たちに対しても、「もらってください」と呼びかけているペットショップは良心的でしょう。
まとめ
断っておきたいんですが、僕は別に「ペットショップなんていらない!」とは思っていません。
ただ、悪質なペットショップを駆逐したいと思っているだけです。
それにはまず、僕たち動物を購入する側が現実から目をそらさないこと。
現実を知って、良心的なペットショップを選んで購入してください。
結果的にパピーミルは儲からなくて廃業、動物愛護センターへの持ち込みもなくなって殺処分もなくなるわけです。
購入した動物を最後まで幸せに育てるのはもちろんです。
出来ればさらに、購入できなかった動物たちのその後も考えるようにしてくださいね。
日本のペット事情と海外のペット事情を比較してみました。日本がこれからどうすべきなのか考えるためにも、一度目を通してください。
⇒ ペットショップなんていらない!?海外の現状と日本の問題点
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